高濃度ビタミンC点滴(癌治療)とは
アメリカでは2000年代初頭より、また日本国内でもその直後から、高濃度ビタミンC点滴療法ががんの補助的治療として活用されるようになりました。現在までに世界中で多数の臨床試験、論文の発表がされています。
がんに対する高濃度ビタミンC点滴療法では、単独または他の治療との併用によって、がんの進行の停止・腫瘍の縮小が報告されています。
また、がんの痛み、倦怠感、食欲低下、不眠などの症状の改善、標準治療に伴う副作用の抑制も期待できます。
さらに、抗がん剤治療、放射線治療のような副作用がほとんどないというメリットがあります。
ビタミンCがガン細胞に作用する仕組み
高濃度ビタミンCは、強力な酸化作用を有する「ヒドロキシラジカル」を生みます。
がん細胞はカタラーゼ活性が低いため、この「ヒドロキシラジカル」によって攻撃を受けやすいのです。
加えて、ビタミンCはがん細胞が取り込みやすいブドウ糖に構造が似ているため、より多くのヒドロキシラジカルが生まれ、がん細胞への攻撃が増すことになります。
一方で、正常な細胞はカタラーゼ活性が高く、ヒドロキシラジカルによる攻撃を受けにくいため、「がん細胞だけを攻撃する」ということが可能になるのです。
高濃度ビタミンC点滴療法の
メリット
ガン細胞を殺す
高濃度ビタミンC点滴療法は、標準治療との併用や、標準治療で効果が得られない場合に単独で実施することで、がん細胞を死滅させる効果が期待できると言われています。
他の療法と比べて副作用が少ない
ビタミンCそのものには、大きな副作用がないため、適切な診断の上で行われる高濃度ビタミンC点滴療法であれば、副作用の心配はほとんどありません。
また、標準治療となる抗がん剤治療、放射線治療と比べると、その副作用のリスクは極めて小さくなります。
他の療法と併用できる
高濃度ビタミンC点滴療法は、手術、抗がん剤治療、放射線治療などとの併用が可能です。
また他の療法と併用することによって、標準治療の副作用を抑制する効果(放射線による皮膚症状等)も期待できます。
抗ストレス物質として作用
がんという病気を患ったことによるストレス、がんそのものによる直接的なストレス、がん治療の副作用によるストレスなどは、体内のビタミンを過度に消費します。
そして、免疫力やストレス抵抗性の低下を招きます。
高濃度ビタミンC点滴療法には、こういったストレスによるビタミンC不足を補う役割も期待されています。
免疫力が高まる
ビタミンCは、免疫力との密接な関係を持ちます。
体外からビタミンCを高濃度で補うことで、がん・がん治療の副作用で下がりがちな免疫力を維持・向上させることが可能になります。
高濃度ビタミンC点滴療法が
適している方
がん治療における高濃度ビタミンC点滴療法は、特に以下に該当する方に適しています。
- がんに対する標準治療が無効、または効果が低い方
- がんに対する標準治療の効果を高めたい方
- がんに対する標準治療の副作用を抑えたい方
- 体調を維持しながら寛解期を延ばしたい方
- がんに対する標準治療の代替治療を受けたい方
適応疾患
- 胃がん
- 大腸がん
- 直腸がん
- 肝臓がん
- 膵臓がん
- 腎臓がん
- 肺がん
- 脳腫瘍
- 前立腺がん
- 乳がん
- 子宮がん
- 卵巣がん
- 膀胱がん
- 白血
- 多発性骨髄腫
- 悪性リンパ腫 など
効果はいつから感じられる?
抗がん剤治療、放射線治療の副作用として吐き気、食欲低下、倦怠感などの症状がある場合、2~3回の高濃度ビタミンC点滴療法を行えば、ほとんどのケースで2~3週間でその副作用の改善が期待できます。
一方で、がん細胞を死滅させる、がんを小さくするといった効果については、いつ頃から効果を実感できるのか、明確な基準をご提示するのは難しいというのが現状です。
これは高濃度ビタミンC点滴療法が、多くの場合、標準治療と併用され、得られた効果が何によるものなのか、判断が困難であるためです。
また、標準治療の副作用の抑制という効果と比べると、個人差が大きくなります。
ただ、ビタミンCの血中濃度が400 mg/dlを超えると、高い抗腫瘍効果が発揮されることは、これまでの研究によって明らかになっています。
高濃度ビタミンC点滴療法によってその濃度に達すれば、がん細胞を死滅させる、がんを小さくする効果が得られる可能性が高くなると言えます。
副作用・リスク
過去15年間で30,000例以上の高濃度ビタミンC点滴療法を行ってきた国際人間機能改善センター(米国・カンザス州)では、同治療によって一度も副作用によって死亡した例がありません。
抗がん剤治療・放射線治療と比べた場合には、高濃度ビタミンC点滴療法は、非常に副作用のリスクが低い治療と言えます。
点滴痛
点滴の際には針を刺しますが、その刺した地点から血管に沿って、痛みが出ることがあります。
点滴の速度を緩めることで、改善・解消します。
溶結性貧血(G6PD欠損症の方)
赤血球膜の遺伝性酵素異常であるG6PD欠損症の方は、高濃度ビタミンC点滴療法を行うことで、赤血球が破壊される溶結性貧血を起こします。したがって、高濃度ビタミンC点滴療法を受けることはできません。
G6PD欠損症の可能性がある方は、高濃度ビタミンC点滴療法の前に活性酸素を測定する血液検査を行います。
当院施術を受けられる患者さんには、必ず当検査を受けていただく必要があります。指の先からごく少量の採血を行う事で3分程度で結果が出るため、検査当日から、迅速に高濃度ビタミンC点滴療法を受けることができます。
低血糖
高濃度ビタミンC点滴療法後の数時間、簡易血糖測定器で測る血糖値が高くなります。これは見かけ上の高値であり、実際にはその数値よりもかなり低くなります。
したがって、自己血糖測定によってインスリンの注射量を決めている糖尿病の方は、インスリンの注射量の調整に注意する必要があります。
※その他、透析を受けている腎不全の方は、高濃度ビタミンC点滴療法を受けることができません。また心不全の方、大量の腹水のある方、強い浮腫のある方は、症状が悪化するおそれがあるため、高濃度ビタミンC点滴療法を受けられないことがあります。
診察から施術までの流れ
1ご予約
お電話にて予約を承っております。(TEL:0774-66-1024)
高濃度ビタミンC点滴療法をご希望される旨をお伝えください。初回の診察予約をお取りいたします。
2本院にて診療、G6PD検査
処置回数・投与量は医師とご相談いただきます。G6PD検査機器があるため当日院内で結果が出ます。
過去にG6PD検査を受けたことがあり、検査結果用紙をお持ちいただける方は当検査を受ける必要はありません。
3施術
処置回数は要ご相談。
G6PD検査結果に問題がなければ診療当日に点滴可能です。
料金
初回
料金(税込) | |
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G6PD検査料 (検査結果持参の場合は不要) |
4,500円 |
診察費 | 3,000円 |
ビタミンC血中濃度検査 | 5,000円 (診察に応じて実施) |
高濃度ビタミンC
料金(税込) | |
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高濃度ビタミン25g (40~50分) |
11,000円 |
高濃度ビタミン50g (60~75分) |
16,000円 |
高濃度ビタミン75g (90~100分) |
21,000円 |