心臓リハビリテーション

  • 心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーション
とは何ですか?

心臓リハビリテーションとは何ですか?「心臓リハビリテーション」を聞かれたことのある方は少ないのではないでしょうか。心臓病患者さんの増加に従い、循環器疾患の管理の一環として心臓疾患に対してリハビリテーションを行うことが大事ということが分かり、最近注目されている治療法なのです。

簡単に説明をすると、心臓リハビリテーションとは「心臓病の患者さんが受ける運動療法・患者教育・生活指導を含めた治療プログラム」のことです。リハビリと名前がつきますが、運動だけが心臓リハビリテーションではありません。お薬が飲めているか、偏った食事になっていないか、不安はないか、心臓病の症状が出ていないかなど、日常生活全体をケアするのが心臓リハビリテーションの特徴です。日常生活全体をケアするのを医療従事者だけで管理するには限りがあります。心臓や血管の病気と上手に付き合うには、「患者さんの力=セルフケア」がとても重要です。

心臓リハビリテーションは、メディカルケアとセルフケアの相乗効果により、心臓に病気を持った方のこれまでのあたり前の生活を保っていくためのあらゆる対策のことです。

当院の心臓リハビリテーションは、1回60分の監視型運動療法を行っていただきながら、患者さんの問題解決をサポートさせていただきます。

自分で行う運動とは、
どう違いますか?

運動は一人でも出来ますが、
医療スタッフと共に行う通院型運動療法でより効果が現れる
とされています。

心筋梗塞、心不全とついている病名は同じでも、心臓の状態は人それぞれです。ある程度きつい運動でも問題ない方、きつい運動をすることでかえって心臓に悪影響を及ぼしてしまう方・・・など様々です。医学的な観点からお一人お一人に適した運動強度の設定が重要です。安全面と運動効果の両方を担保するために、当院では心肺運動負荷試験という運動の検査を取り入れています。

心肺運動負荷試験について

運動の検査を行う目的は何ですか?

安全面の確認と、効果的な運動強度の設定を両立させることを目的としています。

安全面の確認 危険な不整脈が現れないか。
心拍数の上がり方に問題がないか。
圧の異常が現れないか。
運動強度の設定 血呼吸の状態を調べることで、心臓に負担のかかりにくい運動強度を把握することができます。
心臓の病気に伴う個々の体力レベルに応じた適切な運動強度を設定します。

心臓リハビリテーションのガイドラインにおいても、運動をする際には、心肺運動負荷試験による定期的な体力評価、及び医療者によるチェックが推奨されています。

どのようにして検査を行いますか?

どのようにして検査を行いますか?①胸に心電図、②腕に血圧帯、③呼吸の状態を把握するためのマスクをつけた状態で、少しずつペダルが重たくなっていく自転車を漕いでいただきます。
自転車を漕いていただく時間は10分程程度です。

呼気ガス分析

呼気ガス分析

心電図

心電図

血圧計

血圧計

マスク

マスク

心臓リハビリテーション
の対象となる方

  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 開心術後(弁膜症や冠動脈の手術後)
  • 慢性心不全
  • 大血管疾患(大動脈解離や大動脈瘤の手術後)
  • 末梢動脈閉塞性疾患
  • 経カテーテル大動脈置換術後

心臓リハビリテーション
の効果とは、
どのようなものですか?

目に見えない効果

  • 血管の炎症や機能障害の改善
  • 骨格筋の質(酸素の取り込み、筋力、持久力)の改善
  • 自律神経調節機能の改善

実感できる効果

  • 狭心症、心筋梗塞の再発予防
  • 体力の改善(疲れにくい身体、自立した日常生活の保持)
  • 不整脈が減る
  • 心不全で再度入院にならない

実感できる効果の裏に、目には見えない変化が起こっています

病気の管理、健康増進、介護予防・・・

美味しいものを美味しく食べられて、行きたいところに自分の足で行ける、
今までのあたり前の日常を守るのが「心臓リハビリテーション」です

冠動脈疾患
(狭心症、心筋梗塞)
に対する心臓リハビリの効果

冠動脈疾患患者に対する
心臓リハビリの予後改善効果

冠動脈疾患患者に対する心臓リハビリの予後改善効果心臓リハビリにより、心臓関連の死亡率だけでなく、あらゆる要因の死亡率を下げているというのがポイントです。
心臓という一部の臓器に着目した治療ではなく、体全体の健康度を改善するための治療方法として
お勧めしたい根拠となる研究報告の一つです。

心臓リハビリ
開始までの流れ

1診察・運動負荷試験予約

診察・運動負荷試験予約適応の有無、また疾患や病状に応じた心臓リハビリの開始タイミングのご相談や運動負荷試験日を予約します。

2体験・運動負荷試験実施

実際のリハビリを見学いただけます。自転車エルゴメーターによる運動負荷試験を行い、負荷試験結果を元に運動プログラムを作成します。

例:自転車 ウォーキング 卓球 筋力トレーニング

3運動療法開始

心臓疾患専門のスタッフ、看護師、心臓疾患を経験した患者様の運動療法についての知識を持つスタッフが定期的に運動プログラムの見直しを行い、安全にかつ楽しく長く続けられるようにサポートします。

心臓リハビリでは、週に1~2回とこまめに医療スタッフとの関りを持つことになります。
月に1度の診察との相乗効果でより健康的なライフスタイルを目指します。

心臓リハビリテーション
(1時間)の
費用について

1割負担 約700円
2割負担 約1,400円
3割負担 約2,100円

※保険の自費負担率により金額が変わります

心臓リハビリテーションの

実施日について

診療時間
9:00〜10:00
10:30〜11:30
12:00〜13:00
13:30〜14:30
15:00〜16:00

※休診日:木曜午後・土曜午後・日曜・祝日

心臓リハビリテーション時の

持ち物について

服装

  • 動きやすい服装
  • 体温調整しやすい服装(脱ぎ着しやすい服)

  • 下履きで結構です
  • サンダルなど脱げやすい履物は避けて下さい

その他

  • お茶、お水
  • タオル

専門スタッフが、60分間しっかりサポート 有酸素性運動、筋力トレーニング、ストレッチ

筋力、持久力、柔軟性、バランス能力など、出来るだけ多くの運動機能を使っていただけるようなプログラムとなっております。
運動中にたくさんお話をしましょう!
皆さんとの世間話、何気ない会話の中に、健康に関わるヒントがたくさん詰まっています。

よくいただくご質問
Q&A

リハビリはいつまで続けたらいいのですか?

社会復帰のためのリハビリは数カ月を目安に行いますが、再発予防や良好な疾患管理を目指すには、期間を設けず可能な限り継続することが推奨されています。

利用頻度はどの程度が良いのですか?

効果を最大限に出すためには、週3回以上行うことが理想的とされています。特に心臓病の状態が不安定な方は、高頻度で心臓リハビリに来ていただき、お薬の効きや体の変化を細かく見ていくことが推奨されています。

自分で運動すれば同じではないですか?

心臓リハビリは運動だけではなく、体調・疾患管理なども併せて、医療スタッフが小まめにサポートすることで、再発や病状の悪化を防げる可能性が高まります。ご自身での運動と併せて、週1度は心臓リハビリのご活用をお勧め致します。

運動が苦手ですが大丈夫ですか?

大丈夫です。当院で行う運動はスポーツとは異なり、自立歩行が可能な方なら、どなたでも出来るような運動種目です。
また様々な運動様式を採用しておりますので、「これなら出来る」というものが必ずあります。
また、スタッフがしっかりとサポート致しますので、運動が苦手な方にこそご利用いただきたいと思っております。

当院での診療実績:

心臓リハビリテーション
来院数

心臓リハビリテーションとは「心臓病の患者さんが受ける運動療法・患者教育・生活指導を含めた治療プログラム」のことです。
当院では心臓リハビリテーション指導士がサポートしています。

2017
年度
2018
年度
2019
年度
2020
年度
2021
年度
2022
年度
心リハ来院数 1,441 4,012 5,094 7,608 8,012
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