
HPVワクチンで、将来の「がん」を防ぐ。
~HPVワクチンを接種することで、子宮頸がん罹患率を顕著に下げることができます。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、子宮頸がんをはじめ、咽頭がん、肛門がん、陰茎がんなどを引き起こすウイルスです。
ワクチン接種により、これらのがんの発症リスクを大幅に減らすことができます。~
重要なお知らせ
- 女性だけでなく、男性も接種が推奨されています。
- 当院の対応: 公費接種(無料)/ 自費接種(ガーダシル・シルガード9)
なぜ今、HPVワクチンが必要なのか?
HPVワクチンで防げる「がん」と「未来」
女性の方へ

子宮頸がんは、ワクチンで防げるがんです。
子宮頸がんは、20代〜30代の若い女性で急増しており、日本では年間約1万人が罹患し、約2,900人が亡くなっています。原因の95%以上はHPV感染です。ワクチン接種により、この原因ウイルスの感染を防ぎ、将来の子宮頸がんリスクを大幅に低減できます。
男性の方へ

男性も無関係ではありません。「大切なパートナー」と「自分自身」を守るために。
HPVは男性にも感染し、中咽頭がん、肛門がん、陰茎がん、尖圭コンジローマなどの原因となります。
男性が接種することで、自身の病気を防ぐだけでなく、パートナーへの感染を防ぐ「集団免疫」の効果も期待されています。世界中の多くの国で、男女ともに接種が行われています。
取り扱いワクチンと費用の比較
ワクチンの種類と特徴
当院では、予防範囲の広い「シルガード9(9価)」と、実績のある「ガーダシル(4価)」を取り扱っています。
ワクチン比較
| ガーダシル®(4価) | シルガード9®(9価) | |
|---|---|---|
| 対応HPV型 | 6,11,16,18型 | 6,11,16,18,31,33,45,52,58型 |
| 主な予防対象 | 子宮頸がんの約70% 尖圭コンジローマ |
子宮頸がんの約90%その他HPV関連がん |
| 公費対象 | 〇(男女) | 〇(女性) ※男性は自費 |
| 自費料金(税込) | 16,800円 | 28,800円 |
| 特徴 | 日本で長年使用されており、安全性データが豊富。 | 欧米で標準的。より広い感染型をカバーし予防効果が高い。 |

接種対象・スケジュール
接種の対象年齢と回数
小6~15歳未満
- 回数:2回
- 費用:無料(公費対象)
- 備考:定期接種として受けられます。
15歳以上
- 回数:3回
- 費用:無料または自費
- 備考:初回接種年齢やキャッチアップ対象かどうかで異なります。
男性(9歳~)
- 回数:3回
- 費用:自費
- 備考:ガーダシル・シルガード9 どちらも選択可。
備考: ガーダシル・シルガード9 どちらも選択可。
公費対象者には自治体から「接種券」が届きます。
また、平成9~19年度生まれの女性は「キャッチアップ接種(公費)」の対象となる場合があります。
期限にご注意ください。
医学的エビデンス
学術的情報・安全性について
- 発がん性HPVとは: 150種類以上の型のうち、約15種類が「発がん性HPV」です。特に16型・18型は子宮頸がんの主要因ですが、シルガード9はこれらに加え、他のハイリスク型もカバーします。※1
- 世界的な実績: 接種によりHPV感染率が90%以上減少することが、NEJMやLancetなどの国際的な研究で確認されています。
- 国内の推奨: 日本産科婦人科学会、日本小児科学会、日本癌学会なども、その有効性と安全性を支持しています。※2
※1 出典:公益社団法人 日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」
※2 日本産科婦人科学会、日本小児科学会、日本癌学会など国内17の学術団体が、接種推奨に向けた合同見解を発表しています。
よくある質問
どのワクチンを選べばいいですか?
より広い予防効果を希望される方には「シルガード9」を推奨しています。男性の方も接種可能ですので、医師にご相談ください。
副反応が心配です。
注射部位の痛み、腫れ、一時的なめまいなどが起こることがありますが、多くは数日で軽快します。接種後30分は院内で安静にしていただき、体調変化がないか確認します。
接種券が届かない場合は?
お住まいの自治体のホームページを確認するか、保健センターへお問い合わせください。紛失時の再発行も可能です。
ご予約・お問い合わせ
男女ともに、将来のがん予防のために。
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ご予約はお電話で承っております。



















