寝汗・寝苦しい・熟睡できない

寝汗・寝苦しい・熟睡できない

寝汗・寝苦しい・熟睡できない

夏場など、部屋の温度が高い日は寝苦しさを感じます。
しかし、そういった環境的な要因がないにもかかわらず寝苦しい、寝汗をかく、熟睡できないといった場合には、何らかの疾患が原因になっていることもありますので詳しくご紹介していきます。

寝汗をよくかく原因と改善について

寝汗をよくかく原因と改善について

では、部屋の温度が高いといった環境的な要因を取り除いた場合に、寝汗をかくのは一体なぜなのでしょうか。
その原因と改善方法について、ご紹介していきます。

寝汗で考えられる原因や疾患・病気

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に無呼吸状態が繰り返される病気です。何度も無呼吸状態になることで、交感神経が優位になったり、身体を動かすことで、寝汗が出たり、寝苦しさを感じるようになります。
その他、睡眠中の症状としては、いびき、中途覚醒、むせる、といったものが挙げられます。

多汗症

多汗症

手のひらや足の裏、腋の下などの特定の部位で多量の汗をかいてしまう病気です。原因が分からないものと、疾患・外傷が原因になっているものとに分けられます。
全身の汗の量が多い“汗っかき”の方も、寝汗が出やすくなります。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺の働きが過剰になり、甲状腺ホルモンが多量に分泌されます。
これにより、熱がり、多汗の症状が引き起こされます。それ以外の症状としては、動悸、頻脈、食欲亢進、イライラ、軟便・下痢などが挙げられます。

更年期障害

更年期、主に女性ホルモンの急激な減少を原因として起こる心身のさまざまな障害です。
気温・室温に関係なく起こる火照りや多汗が、寝汗の原因となります。それ以外の症状としては、冷え、頭痛、肩こり、肌や口内の乾燥、不眠、憂うつ、疲労感などが挙げられます。

月経前症候群

月経前症候群

月経前の3~10日に、心身にさまざまな症状が現れ、月経の開始とともに軽快・消失する病態です。この期間は体温も0.3~0.5度上昇しているため、寝汗をかきやすくなります。それ以外の症状としては、腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、乳房の張り、めまい、イライラ、抑うつ、不安、不眠などが見られます。

自律神経の乱れ

不規則な生活リズム、ストレス、睡眠不足などを原因として自律神経のバランスが乱れると、循環器・呼吸器・消化器などの機能が低下することがあります。
さまざまな症状が見られますが、そのうちの1つに、多汗や寝汗が認められることがあります。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫

リンパ球ががん化して増殖した状態です。炎症の原因となる物質をつくるため、多汗や寝汗を引き起こすことがあります。

原因や疾患の検査について

症状の種類などから、おおよその見当をつけ、各診療科を受診しましょう。見当もつかないという場合には、かかりつけの内科を受診することをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、ご自宅での簡易検査を実施します。また必要に応じて、精密検査を追加します。

検査の結果について

睡眠時無呼吸症候群と診断された場合には、CPAP療法、生活習慣指導などの治療を行います。
睡眠時無呼吸症候群ではないと診断された場合には、疑わしい疾患に応じた、各専門医療機関の紹介をいたします。もちろん、当院で対応できる疾患については、正確な診断により、適切な治療を提供させていただきます。

改善方法

寝汗でお困りの方に向けて、ご自宅で取り組める改善方法をご紹介します。
しかし、これらの方法を試しても一向に改善しない、いびき・無呼吸・日中の眠気などの他の症状がすでにあるという場合には、お早めに当院にご相談ください。

規則正しい生活を心掛ける

規則正しい生活を心掛ける

生活リズムが不規則だと、自律神経のバランスが乱れます。夜更かしをしたり、食事を抜いたり、お昼過ぎまで寝ているといったことのないようにしましょう。

栄養バランスを考えた食事を摂る

バランスの良い食事は、代謝を正常にしてくれます。
また、更年期障害に見られる火照りや多汗の改善には、オメガ3脂肪酸が有効と言われています。サバやサンマなどの青魚、えごま油、亜麻仁油、くるみなどに豊富に含まれます。

ストレスを避ける・解消する

ストレスを避ける・解消する

ストレスもまた、自律神経のバランスを乱す原因となります。ストレスを溜めすぎないこと、ストレスを解消する趣味やスポーツに取り組むことが大切です。

お風呂に浸かる

夏場など、シャワーだけで済ませていないでしょうか。ゆっくりと、ややぬるめのお風呂に浸かることで、副交感神経を優位にしたり、ストレスを解消したりといったことが期待できます。

寝苦しい・熟睡できない原因と改善について

寝苦しい・熟睡できない原因と改善について

寝汗とともによく見られるのが、寝苦しい、熟睡できないといった症状です。
部屋の温度などを調整してもこのような状態が続く場合に疑われる疾患についてご紹介していきます。

考えられる原因や疾患・病気

睡眠時無呼吸症候群

夜間に無呼吸状態が繰り返されることで、寝苦しさを感じたり、熟睡できないといったことが起こります。夜中に何度も目を冷ましてしまう方もいらっしゃいます。
その他、いびきや日中の眠気、疲労感、倦怠感などの症状が見られます。

ストレス・プレッシャーを感じている

ストレス・プレッシャーを感じている

仕事や家庭、学校などにおけるストレス・プレッシャーを強く感じている場合には、夜間であっても交感神経が優位になってしまい、寝苦しさ、熟睡できないといった症状を引き起こします。

夜間頻尿

加齢などによって前立腺が肥大したり、膀胱の筋肉が緩むなどすると、夜間にたびたび尿意を覚え、目が覚めてしまいます。これに伴い、寝苦しさや熟睡できないといった症状が見られることがあります。

加齢により睡眠が浅くなる

一般に、人は年齢を重ねるとともに眠りが浅くなります。眠りが浅い状態が続くと、寝苦しさなどを感じやすくなります。

飲み物や薬の内服による副作用

飲み物や薬の内服による副作用

カフェインを含むコーヒーや紅茶、緑茶、栄養ドリンクは、睡眠の質を低下させ、寝苦しさなどを感じやすくなります。夕方以降は、口にするのを控えましょう。
また薬の副作用によって、中途覚醒などの症状が起こることもあります。薬を飲み始めたタイミングでそのような症状が現れた場合には、一度処方医に相談してみましょう。

原因・疾患の検査について

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、問診の上、ご自宅で簡易検査を実施します。センサーを鼻と手指に取り付け、あとは普段通りに眠るだけの簡単な検査です。
また必要に応じて、脳波なども調べることのできる精密検査を追加します。

検査結果について

睡眠時無呼吸症候群と診断された場合には、CPAP療法、生活習慣指導などの治療を行います。
睡眠時無呼吸症候群ではないと診断された場合には、他の検査を行ったり、各専門の医療機関を紹介したりといった対応となります。

改善方法

寝苦しい、熟睡できないといった場合、まずご自宅で取り組みやすい改善方法をご紹介します。
しかし、これらの方法でも一向に症状が改善しない、症状がひどく困っているといった場合には、お早めに当院にご相談ください。

睡眠時間にこだわらない

睡眠時間にこだわらない

睡眠で大切なのは、時間よりもその質です。必要な睡眠時間は、人によって異なるためです。「もうあと〇時間しか眠れない」と考えてしまうと、余計に眠れなくなります。
ただし、できるだけ毎日決まった時間にベッドに入るようにしてください。

食生活の改善

栄養バランスを整えることは、自律神経の調子の改善に役立ちます。また、満腹のまま寝ようとすると、睡眠が浅くなりがちです。就寝時刻までの2時間は、何も食べないようにしましょう。
また夕方以降、カフェインやアルコールの摂取を控えることも大切です。

適度な運動

適度な運動

適度な運動は、身体に程よい疲労をもたらし、睡眠の質を高めてくれます。特に、有酸素運動が熟睡感を高めると言われています。
夜間の運動は交感神経を活発にするため、午前中やお昼間の運動をおすすめします。

寝汗、寝苦しさ、熟睡できないといった症状が続く場合には、睡眠時無呼吸症候群などの疾患の可能性があることがお分かりいただけたかと思います。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質を低下させるだけでなく、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを高めるおそれがあります。また、日中の強烈な眠気が重大な事故につながってしまったケースもあります。
症状が続く方、特に仕事・通勤などで車を運転するという方は、お早めに当院にご相談ください。

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