健康診断で測定する血糖値の注意点
健康診断で測定する血糖値は、空腹時の血糖値であり、血糖変動の1点を見ているに過ぎないことを留意しなければなりません。血糖値は、食事の内容、食事量により大きく変動するものであり、採血のタイミングを正確に把握することがポイントです。
血糖値のみならず、HbA1cがきちんと一緒に測定されているかと確認して下さい。
健康診断で高血糖を指摘されたが受診すべきか?
出来るだけ早めに受診して下さい。
まずは、血糖値、HbA1cを測定し、糖尿病かどうか確認が必要です。
糖尿病は初期段階では自覚症状がありません。重症化を防ぐ為に早期受診・早期治療することが大切です。
それでは、なぜ早期受診・早期治療が重要になるかというと、下記の図の通り、糖尿病が引き起こす網膜症や糖尿病性腎症といった細小血管症や心筋梗塞などの大血管障害などの糖尿病合併症は、早期から血糖コントロールすれば予防できることが明らかになっているからです。
UKPDS Group:Lancet352:837-853,1998.
早くに治療を開始することでさまざまな合併症を予防できるのです。特に腎臓についてはその効果は高く、透析に至らないようにするためにも早期治療は非常に重要なポイントです。
糖尿病の危険度セルフチェックリスト
簡単!糖尿病の危険度
セルフチェックリスト
- 40歳以上の男性、または50歳以上の女性
- 家族や親戚に糖尿病の人がいる
- 太っている(BMIが25以上)、または最近体重が増えてきた
※ BMI=体重kg ÷ (身長m)2 - 喉が異常に乾く
- 食べても食べてもやせる、最近急にやせてきた
- 健康診断で、尿に糖が出ていると指摘された
- 尿の臭いが気になる
- 残尿感がある
- 最近、尿の回数が増え、夜中にトイレに行くことが増えた
- 全身がだるい、疲れやすい
- 手足がむくむ
- 夕ご飯を食べた後にすぐ寝てしまう
- 外食が多い
- 1食抜いて、次でどか食いをしてしまう
- 甘いお菓子やジュースをよく口にする
- 運動の習慣がなく、車に乗る機会が多い
- タバコを吸っている
- ストレスの多い仕事をしている
5つ以上当てはまる場合、糖尿病のリスクが高い状態です!お早目に専門の医療機関を受診ください。