腎臓病の検査:血液検査

健康診断で腎臓の数値が悪い
と言われたら

健康診断で腎臓の数値が悪いと言われたら腎臓のはたらきを調べるには、血液検査でクレアチニン、BUN(尿素窒素)、GFRの数値が重要です。腎臓は、余分な水分や電解質、老廃物を尿として体外に排泄し、必要な水分と電解質は再吸収することで、体内を一定の環境に維持する働きをしています。電解質とは、血液や体液に含まれるナトリウム、クロール(塩素)、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどのことで、神経の伝達や筋肉の運動に深くかかわり、腎臓はこれら電解質の量を一定に保つ働きももっています。腎臓の機能が悪くなり、電解質のバランスが崩れると、むくみが出てきたり、高血圧や心不全などをもたらします。
症状があらわれる前に早期に治療が必要です。健康診断の結果がよくなかった場合は、1度専門医の診察を受診されることをお勧めします。

腎臓病とクレアチニン

クレアチニンは筋肉運動のエネルギー源となるアミノ酸の一種クレアチンが代謝されてできた老廃物です。クレアチニンは筋肉量に影響を受けます。筋肉の病気や、寝たきりなどで筋肉量が少なくなった場合は、クレアチニンは低い値になります。血液に含まれるクレアチニンは、腎臓でろ過されて、尿として排出されます。クレアチニンは尿以外では体の外に排出されません。そのため、血液中のクレアチニン値が高い場合は、腎臓の働きが悪くなっているかもしれません。異常を示す主な疾患・状態には、糸球体腎炎、慢性腎臓病、うっ血性心不全、脱水症などがあります。クレアチニンが基準値内であっても年々数値が上がっている場合などは徐々に腎臓の働きが悪くなっている可能性があり要注意です。

基準値
男性 0.65-1.07(mg/dL)
女性 0.46-0.79(mg/dL)

腎臓病とBUN(尿素窒素)

体内のタンパク質の老廃物が尿素窒素で、肝臓でアンモニアと二酸化炭素をもとに作られ、尿として排出されます。数値が高ければ腎臓の病気の可能性がありますが、脱水など他の原因のこともあります。
基準値:8~21(mg/dL)

血液検査で腎臓の数値異常を
指摘されたら、
腎臓内科専門医にご相談ください

腎臓の数値異常は、慢性腎臓病の可能性があります。また、糖尿病も腎症を引き起こす疾患です。気づいた時には透析の一歩手前という状況も少なくありません。外来でも検査は可能ですので、自己判断せず早期に受診・相談をお勧めします。

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