腎臓病の検査:超音波検査

腎臓病と超音波検査

腎臓病と超音波検査腎臓病の原因、病状を調べるための検査には、腎臓の超音波(エコー)検査があります。
腎臓の超音波検査は、健康診断、人間ドックなどで行われる腹部超音波検査でも実施されます。
超音波検査とは、体の表面に超音波をあて、反射してきた超音波を画像化して身体の内部の状態を調べる検査です。痛みが殆どなく、簡便にできる検査の1つで、病態の把握や経過観察に役立ちます。
腎機能や尿検査に異常が指摘された場合、腎臓の形や大きさの様子を知るために超音波検査を行います。腎臓の大きさは、長径が9~12㎝程度ですが、徐々に腎臓の機能が低下すると、腎臓が萎縮して小さくなります。このような、腎臓の形態の変化による腎不全の鑑別に役立ちます。その他、生まれつきの形態異常や、腎臓や尿路の結石、水腎症、嚢胞や腫瘍の有無の鑑別に有用です。また、血流を検査することにより、腎動脈の狭窄などを見いだすことで高血圧の原因のわからなかった、二次性高血圧を見いだすことができます。

超音波検査で分かること

腎萎縮

一般的に腎臓の大きさが両側ともに8cm未満の時に、腎萎縮といわれています。糖尿病の場合を除いて、慢性腎不全になると一般的に腎臓は萎縮して小さくなっていきます。

腎盂拡張

様々な原因で尿の流れが妨げられ、腎臓の中に尿がたまった状態です。軽度の場合は特に心配いりません。中等度から高度の場合は、結石や腫瘍が原因となっていることがあるため、精密検査が必要です。

腎血管筋脂肪腫

腎臓に発生する最も頻度の高い良性腫瘍です。基本的には経過観察でよいのですが、腫瘍が大きい場合は出血の危険性もあり、外科的手術の適応となることがあります。

腎結石

腎臓にできた結石です。10mm以下の結石は自然排石も期待できますので、十分な水分摂取などを心がけて様子を見ます。10㎜以上の結石は、定期的な経過観察を行います。結石が、尿路に嵌頓して(詰まって)水腎症をきたす場合や、腎盂全体に結石ができるサンゴ状結石などはESWL(体外衝撃波結石破砕術)などの治療が必要となることがあります。腰痛や腹痛などの症状がある場合には、速やかに内科もしくは泌尿器科を受診してください。

腎腫瘍(腎腫瘤)

腎臓の腫瘍には良性腫瘍から悪性腫瘍まで色々な腫瘍があります。良性か悪性かの鑑別のため、造影CTで精密検査を受けてください。

腎石灰化

腎実質にカルシウムが沈着した状態です。炎症性など様々な原因で石灰化がみられます。そのほとんどは良性所見であり、放置しても差し支えありません。

腎嚢胞

液体が貯留した袋状の病変です。単発あるいは多発し、加齢とともに発生頻度が増加します。良性病変で、通常放置しても大丈夫です。ただし、嚢胞が大きく、周辺臓器への圧迫症状や破裂の危険性がある場合や、水腎症をきたす場合(傍腎盂嚢胞)などは治療(外科的手術など)の適応となることがあります。

腎嚢胞性腫瘍

腎嚢胞の壁や隔壁が厚くなったり、内部に充実成分を認める場合には腎嚢胞性腫瘍といいます。嚢胞の壁や隔壁が薄い場合には心配なく、定期的な経過観察を受けていただければ十分ですが、そうでない場合は悪性病変の可能性がありますので、造影CT等で精密検査を受けてください。

腎の変形

腎臓は左右に各1個ありますが、先天的(生まれつき)に左右で大きさが違ったり、左右がつながっている(馬蹄腎)場合などがあります。先天的にある場合には特に問題となることは少ないです。

腎腫大

腎臓の大きさが、両側ともに12cm以上の時に、腎腫大といます。糖尿病による腎症では、初期に腫大し慢性腎不全になっても萎縮しないことが特徴です。急性の腎不全や悪性病変で両側腎が腫大することがあります。

水腎症

腎盂拡張が中等度から高度の場合、水腎症と記載されます。超音波検査で結石や腫瘍が見えなくても、それらが水腎症の原因となっていることがあるため、MRI検査などで精密検査が必要です。

多発性腎嚢胞

腎嚢胞が多発した状態です。先天性と後天性があります。長期透析患者や末期の腎不全患者で高頻度に両側性、多発性の嚢胞がみられます。腎不全に伴う多発性の腎嚢胞では腎細胞癌の発生率が極めて高い(正常の10倍以上)ことが知られています。腎機能のチェックと定期的な経過観察が必要です。

どんな時に超音波検査が必要なの?

背中に痛みがある、尿に血が混じるなどの症状がある方は、腎結石の特徴であるため、腎臓に原因となる異常があるかの確認に必要です。
また、血液検査で、腎機能の低下など異常がある時、腎不全(一般的に末期腎不全に進むにつれ腎臓が萎縮するため)ではないかを調べるために必要です。
その他、高血圧の治療を始めてもなかなか血圧が下がらない、年齢が若いにもかかわらず血圧が高い、急激に血圧が上がったなど、二次性高血圧で腎血管性高血圧が疑われる方の診断に必要です。

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